熊の出没情報マップ関東【2025】東京・神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城の都道府県別まとめ

熊出没情報関東 トレンド

近年熊の出没情報が相次ぎ、人的被害も出ています。ニュースでもよく聞くようになりましたね。
専門家は「冬眠前の食いだめ期」に入る10月以降が、出没のピークになる可能性があると警鐘を鳴らしています。

最近では関東でも多くの目撃情報があり、注意が必要です。
そこで関東1都6県、各都道府県別の目撃情報やマップをまとめましたので、お出かけや日常生活にぜひご活用ください。

2025年 熊の出没マップ【東京都】

2025年、東京都では、クマ(主にツキノワグマ)の目撃・出没件数が昨年に引き続き多い状況となっています。特に多摩地域西部(奥多摩町、青梅市、日の出町、あきる野市、八王子市、高尾山周辺)での目撃が集中しています。

2024年度は「TOKYOくまっぷ」掲載で211件の目撃情報がありましたが、2025年は8月末時点ですでに178件(あるいは7月時点で奥多摩町のみで70件)に達し、前年に匹敵するペースで増加しています。

日の出町周辺では1ヶ月以内の目撃情報が特に多く、民家の近くや学校敷地内など生活圏にも熊が出没しています。高尾山や青梅市、五日市、あきる野市、八王子市では登山道やハイキングコース、キャンプ場周辺に目撃例が多く、観光客への注意報も発令されています。

東京周辺でも都心部への接近が報道されており、2025年6月以降「不審者情報」より「クマの目撃情報」が多いという異例の事態です。

2025年8月23日午後4時半ごろ、東京・奥多摩町の川で、50代の男性が渓流釣りをしていたところ、子グマとみられるクマに顔をひっかかれる被害がありました。男性は現場から200mほど離れたキャンプ場まで救助を求めて歩き、医療機関に搬送され治療を受けました。心よりお見舞い申し上げます。

奥多摩町ではこれが2019年以来の熊による人的被害となります。
東京都内のクマによる事故は過去18年間で9件あり、死亡事故は発生していません。

都は「TOKYOくまっぷ」として最新目撃情報を地図上で公開し注意喚起を強化。
西多摩地域ではハンター育成を拡充し、住民・観光客向けの安全対策も推進されています。

東京都熊出没2025

東京都熊出没2025
引用:東京都ツキノワグマ目撃等情報マップ ~TOKYOくまっぷ~
WEB版:Microsoft Power BI
MOBILE版:Microsoft Power BI

最新情報は都の公式サイト「TOKYOくまっぷ」や自治体HP、報道で随時公開されていますので、ご確認ください。

2025年は東京都でも過去最大規模での熊出没が記録されており、山歩きやハイキング、山間部在住者・観光客は特に最新情報を確認し慎重な行動を心がける必要があります。

2025年 熊の出没マップ【神奈川県】

2025年の神奈川県では、ツキノワグマの目撃が例年より高い頻度で報告されています。

丹沢山地や大山周辺、相模原市緑区などの山間部・観光地エリアを中心に、人の生活圏・観光地付近でも出没や目撃のケースが相次いでいます。

「大山詣り」で知られ、多くの人が訪れる神奈川県伊勢原市の「大山」
この名所にあるケーブルカーの駅近く(こま参道)で2025年8月17日夕方、体長1m超のクマが出没。8月27日早朝にも同所で再びクマがセンサーカメラに捉えられ、市が注意を呼び掛けています。

丹沢山地全体は元来クマの生息域であり、一般登山道・観光路にも出る傾向が続いています。
ほかにも弘法山公園(秦野市)箱根町エリアでも、過去1年以内に複数件の目撃・痕跡報告がああります。神奈川県のHPではツキノワグマの目撃等情報を随時更新しています。

神奈川県熊出没2025
引用:ツキノワグマ情報について – 神奈川県ホームページ

2025年2月1日には、相模原市緑区鳥屋地区の林道で登山中の68歳女性がツキノワグマに左手親指を噛まれ軽傷。自力で下山し救助を要請、その後搬送・治療を受けています。心よりお見舞い申し上げます。

県は、登山や観光時の熊鈴携帯、単独行動や早朝・夜間の行動自粛など具体的な指導と注意喚起を実施。

目撃情報は市役所・県庁や警察、町村で随時受け付けられており、被害防止と遭遇時の対処法もHPには記載されていますので、参考にされてください。
参考:ツキノワグマ情報について – 神奈川県ホームページ

今年の神奈川県は、特に大山・丹沢・相模原市でクマ目撃が集中、秦野市・箱根町エリアも含めて「山と町の境目」「観光拠点」「生活圏隣接地」での出没が顕著です。
人的被害も発生しているため、登山・ハイキング・日常の移動においても、最新情報の確認と慎重な行動が不可欠です。

2025年 熊の出没マップ 【埼玉県】

2025年の埼玉県では、ツキノワグマ(熊)の出没が過去最多ペースで大きな問題となっています。特に秩父地域、西部、北部などの山間部やその周辺で多く目撃されており、住宅地にも接近するケースや人身被害も発生しています。

県内の熊目撃件数は2025年度8月末時点で67件に達し、過去最多だった2023年度に迫るペースです。2023年度は年間で144件、2024年度も108件が報告されており、2025年も同程度、もしくは上回るペースで出没しています。熊出没埼玉県2025
引用:クマに注意! – 埼玉県

8月末までに県内で少なくとも14頭が捕獲されており、特に農作物被害が拡大しつつあります。
また、飯能市原市場や秩父市久那など住宅地や観光地付近でも、体長1m前後の熊が複数目撃されています。

2025年8月12日には小鹿野町両神小森で住宅敷地内に熊が現れ、人身被害も出ました。
警察や県によりますと、8月12日午後3時ごろ、埼玉県小鹿野町で72歳の女性が自宅の裏で花を摘んでいたところ、クマに顔を引っかかれて重傷を負ったそうです。心よりお見舞い申し上げます。

埼玉県での出没は飯能市、秩父市、横瀬町、小鹿野町など西部・北部山間部の他、観光地・ハイキングコース付近も特に多く、登山客・観光客や地元住民ともに注意が必要です。

秋から冬にかけて堅果類(ドングリ)が不作の場合、人里に出てくる熊が増える傾向があり、2025年もその兆候が見られています。

埼玉県みどり自然課では、生息域の堅果類の結実調査も実施しながら注意情報を発信中です。
県公式サイトや自治体ホームページでも随時マップや目撃情報を公開、最新の注意喚起を行っています。

クマ出没マップ埼玉県

クマ出没マップ埼玉県
引用:埼玉県ツキノワグマ出没マップ(公開用)

埼玉県みどり自然課が最新の熊出没マップをWEBで公開していますので、参考にしてください。

2025年 熊の出没マップ 【群馬県】

2025年の群馬県では、ツキノワグマの出没・目撃件数が春から秋にかけて季節を問わず急増しており、今年も多発傾向が続いています。
特に尾瀬沼地区・大江湿原などの山間部のほか、みなかみ町、沼田市、片品村など北部地域や人家周辺でも複数の目撃報告があります。 県の公開マップや自治体から頻繁に注意喚起が行われています。
群馬県熊出没2025

群馬県熊出没2025引用:ツキノワグマ情報について – 群馬県ホームページ(自然環境課)

2025年は4月〜9月の段階で目撃・出没件数が前年同時期と同等か増加傾向で、6月から9月は特に多く報告されています。
また、2025年も人的被害が複数件報告されており、特に北部山間地帯で遭遇リスクが高まっています。

尾瀬沼地区や鳩待峠〜山ノ鼻など登山路・湿原近辺では「クマ鐘」や注意看板が多数設置されています。みなかみ町、沼田市、片品村、桐生市などでは人家周辺での出没も目立ち、住民や農作業者にも注意が呼び掛けられています。

山菜採り、キノコ採り、釣り、下草刈り、犬の散歩中など、県内各地で山林利用者がクマに襲われ負傷するケースが例年数件発生していますので、ご注意ください。

群馬県にはクマが出没した場所や時間などをまとめた「クマ出没マップ」があり、市町村と連携したリアルタイムの情報がマップに反映され、インターネットなどで公開されています。
参考:クマ出没マップ-ダッシュボード

「クマ出没マップ」を開くと、群馬県の地図があらわれ、どこでクマが目撃されたか、その地点が一目で把握できるようになっており、「直近の出没リスト」で出没した場所や日時、頭数を確認することもできます。

2025群馬県熊出没
引用:クマ出没マップ-ダッシュボード
これは非常にわかりやすく、実用性の高いマップだと思いました。

今年の群馬県は山間部のみならず生活圏でもクマの目撃が多く、遭遇リスクが例年より拡大しています。 山林に出入りする時は、常に最新情報と安全対策に注意が必要です。

2025年 熊の出没マップ【栃木県】

2025年の栃木県では、ツキノワグマの出没・目撃件数が過去と比べて非常に多く、従来クマが現れなかった場所や市街地、学校周辺、観光地でも目撃が相次いでいます。

春から秋にかけて那須町、日光市、矢板市、さくら市、栃木市、大田原市など県内広域で報告されており、県南部の渡良瀬遊水地でも体長1.5メートル級の大型個体が確認されています。

特に2025年は市街地や民家付近、生活圏と山林の境界でも出没が増加し、さくら市や栃木市、那須塩原市など複数の小学校や温泉地の近くで目撃例がありました。

那須エリアや日光周辺では連続して複数頭のクマが確認され、登山道や観光路での遭遇リスクも高まっています。


人的被害も発生しており、6月には那須塩原市の市街地で住民が襲われ重傷を負っています。

例年以上に行動範囲が広がっており、栃木県は防災行政無線などで広く注意喚起を実施。
早朝や夕方の外出、単独での山林立入りを避け、音の出る物を持つなどの対策が強く推奨されています。
栃木県熊出没2025
引用:栃木県/令和7年度のクマ出没(目撃)状況

2025年の栃木県は、全体的に山間部だけでなく人里や観光地を含めてクマ出没リスクが極めて高くなっており、日々の情報確認と慎重な行動が不可欠です。

栃木県内のニュースや地域の情報などを提供している地方新聞の下野新聞さんが、今年のクマの目撃情報に関してマップにまとめてくれていましたので、参考にしてください。

栃木県熊出没2025
引用:とちぎクマ目撃情報|下野新聞デジタル

2025年 熊の出没マップ【茨城県】

2025年の茨城県では、ツキノワグマの目撃が約9年ぶりに公式に確認されました。

県は2025年6月3日、茨城県大子町でツキノワグマの目撃情報があったと発表。
県内でツキノワグマが確認されたのは2016年に常陸太田市や北茨城市で確認されて以来で、県や大子町などは見回りを強化するほか、住民に対して戸締りや外出の際に注意するよう呼び掛けています。

県・市町村ではこの事態を受け、パトロールや注意看板の設置、小中学生へのクマ鈴配布などの緊急対応が取られています。
情報は主に山地部や山麓の道路周辺で、今まで目撃がほぼなかった地域にまで拡大しつつあり、「未確認」扱いを含めると過去数年では報告件数も増加傾向にあります。

人的被害や農作物被害は2025年時点で公式には発生していませんが、今後の生息域拡大や市街地への出没も懸念されています。県は新たに「ツキノワグマ管理計画」を策定し、監視や普及啓発、万一遭遇した場合の通報・行動指針について周知を強化しています。

茨城県北地域での登山、農作業、林道利用の際は、鈴や音の出る物の携帯、周囲の警戒、出没情報の定期的な確認が重要です。目撃した場合は絶対に近づかず、速やかに自治体や警察への通報を心掛けてください。

2025年 熊の出没マップ【千葉県はクマなし県】

千葉県は『クマが存在しない⇒クマなし県』です。
本州で唯一ツキノワグマの生息が確認されていないのが千葉県で「クマなし県」と呼ばれています。

どうして千葉県のみ生息していないのか、明確な理由は分かっていません。ただ、房総半島の山は孤立しているため森林を伝ってクマがこられないのでは、と考えられています。

千葉県は他の県にはほとんど生息していないキョンの被害には悩まされていますが、公式に熊は確認できていません。

まとめ

関東各都道府県のツキノワグマ情報が確認できるサイトをまとめました。

●東京都:「東京都ツキノワグマ目撃等情報マップ」(東京都環境局)
WEB版:Microsoft Power BI
MOBILE版:Microsoft Power BI●神奈川県:「神奈川県ツキノワグマ情報」
(県自然環境保全課。マップ形式ではなく目撃・注意情報)
参考:ツキノワグマ情報について – 神奈川県ホームページ●埼玉県:「埼玉県ツキノワグマ出没マップ」(埼玉県みどり自然課)
参考:埼玉県ツキノワグマ出没マップ(公開用)●群馬県:「群馬県ツキノワグマ情報マップ」(群馬県自然環境課)
参考:クマ出没マップ-ダッシュボード

●栃木県:「とちぎクマ目撃情報」(下野新聞社デジタル)
参考:とちぎクマ目撃情報|下野新聞デジタル

●茨城県:「茨城県警察本部公式SNS、県生活環境部サイト」
(マップ形式は未導入、情報ページと注意喚起のみ)
参考:大子町高柴のおけるツキノワグマの目撃情報について/茨城県

●千葉県:公式な野生熊の確認されていません。

2025年9月時点でマップ形式の詳細データを提供しているのは、東京都・埼玉県・群馬県・栃木県です。
各県や市区町村の公式サイト上で最新目撃地点や注意が随時発信されていますので、活動予定地に応じて最新情報のチェックをおすすめします。

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